平成27年7月1日、我孫子市は千葉県から「水の館」とその周辺に広がる手賀沼親水広場の移譲を受けました。
この移譲に伴い、平成29年春の開設を目指して「水の館」1階に農産物直売所を核とした農業拠点施設を整備し、我孫子市の農業振興の拠点としてまいります。平成27年度は実施設計、平成28年度に整備工事を行う予定です。
この農業拠点施設は、市が策定した「手賀沼親水広場等活用計画」に盛り込んでおり、利用者向けサービス機能として、販売(農産物等直売所)施設・加工処理施設・飲食(オープンカフェ含む)施設・水環境や我孫子の農業に関する情報コーナー等を整備した、水質保全啓発の目的を補完・向上させる、様々な交流や賑わいを創出することを目指した複合施設です。
中心となる農産物直売所の売り場面積は、「あびこん」の2倍以上の約253㎡、来客数は飲食施設も含めて39.8万人、売上は約2倍の2億1,770万円を見込んでいます。
2年後の「水の館」リニューアルオープンに向けて、施設の目的を果たすためには農業者と市民、商工業者等が連携し積極的な取り組みが不可欠となります。
このたび、農事組合法人あびべジ・あびこ型「地産地消」推進協議会・我孫子市の3者が構成団体となり、「あびこ農力発見プロジェクト」※ を設立し、国の交付金である「都市農村共生・対交流総合対策交付金」を活用して、リニューアルオープンに向けての事業推進を図ることとなりました。
具体的な事業として、あびべジは、経営コンサルタントを活用した農産物直売所・飲食施設の経営研修、女性農業者を中心とした地元農産品を活用した加工品の開発、飲食メニュー開発等、あびこ型「地産地消」推進協議会は、地元農産品の地元大学・商工業者と連携した加工品開発、ブランド商品化、我孫子農産品を取り入れた料理教室(座学を含む)の開催、我孫子の農業と農産物直売所の情報発信用としてのDVDやパンフレットの作成を計画しています。
平成27年度・28年度は、魅力ある農業拠点施設にするための重要な年と言えます。
我孫子市民にとっても近隣住民にとっても、「行ってみたい、また行きたい」と思ってもらえる施設にするために、ご協力のほど宜しくお願いいたします。
(※「あびこ農力発見プロジェクト」の詳細は下記をご参照下さい)
あびこ農力発見プロジェクトの目的
1.「食」を活用した観光と連携したグリーン・ツーリズム
- 経営コンサルタントを活用した農産物直売所の経営研修と経営計画等の作成(あびベジ)
- 女性農業者を中心にした地場産加工品の開発・飲食メニューの開発(あびベジ)
- 地元大学・商工業者と連携した加工品開発及びブランド商品化(協議会)
- 我孫子市内・近郊都市などへの情報発信(農産物直売所パンフレット・DVD等の作成)(協議会)
2.「食」の提供などを通じた学校・企業との連携
- 我孫子産農産物を取り入れた料理教室並びに座学開催等による「食」の人材の育成及び体制の整備(協議会)